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詳細地域そのものが教室になる。ガイアグループが育む「学びの旅」学生のフィールドワークから考える、ガイアリゾート・アルベルゴ・ディフーゾ・蔵王福祉の森構想の価値
使われていなかった別荘が、なぜ旅行者を迎える宿へと生まれ変わるのか。
地域の食堂は、食事を提供するだけでなく、どのように人々の暮らしを支えられるのか。
観光、農業、福祉、不動産をつなぐことで、どのような仕事が生まれるのか。


こうした問いに、現場を歩き、地域の人と話し、自分の言葉で考える。
ガイアグループは、大学の授業、高校の探究学習、インターンシップなどを受け入れ、地域で進めている事業を学びの場として開いてきました。教育旅行を考えるうえでも、これらの実践には大切な手がかりがあります。
私たちが目指すのは、地域を見学して終わる旅ではありません。社会の課題を身近に感じ、自分ならどう関わるかを考え続けるきっかけとなる旅です。
■ 教育旅行を、学校と社会をつなぐ機会へ
2026年10月27日付のトラベルボイスは、福島県の「ホープツーリズム」を手がかりに、教育旅行の可能性を考えるコラムを掲載しました。事前学習・現地での対話や体験・事後の振り返りを結びつけること、学校と地域の連携を整えること、成果を来訪者数だけでなく学びや継続的な交流から捉えることを提起しています。
福島県のホープツーリズムは、震災・原子力災害の教訓や復興への挑戦に触れ、異なる立場の人々との対話を通じて、これからの社会や自分自身の行動を考える学びの旅です。
地域の歴史や課題は異なりますが、現実を知り、人と対話し、問いを深めるという考え方は、蔵王での学びにも通じます。
そこで、ガイアグループがこれまで受け入れてきた具体的な取り組みをご紹介します。


■ これまでの実践――見学から、対話・提案・実習へ
【東北高等学校|教室での講義を、蔵王の現場へつなぐ】
2026年6月10日、東北高等学校泉キャンパスで、ガイアグループ代表・相澤国弘が探究心をテーマに講義しました。その後、7月6日には同校の2年生が蔵王を訪問。学校の報告では約90名が参加し、空き家を再生した事業拠点や貸別荘を見学しています。
当社の実施報告では、宿泊施設「SUMIKA」「宙」などを訪ねたほか、さかい珈琲蔵王山水苑前店で、子ども食堂や高齢者の見守り、農福連携について学んだことも紹介しています。
建物を見るだけでなく、その建物がどのような課題に応え、誰の仕事や暮らしにつながっているのかを考える。教室の知識を、地域で確かめる学習です。
【宮城大学|古民家の活用を、自分たちの計画として提案】
宮城大学が2026年2月に公表した「コミュニティ・プランナー実践論」の報告では、当社が管理する白石市の古民家「我妻住宅」を題材に、学生が5グループに分かれて活用策を検討しました。
現地調査では我妻住宅と、蔵王山水苑の宿泊施設「蔵王 玄-Gen-」を見学。最終発表ではカフェや合宿利用などの計画を相澤らに提案し、講評を受けています。見学を企画立案と事業者との対話につなげた事例です。
建物を残したいという思いを、誰が使い、誰が管理し、どう維持していくかという問いへ進める。実在する建物だからこそ、理想と実行の条件を一緒に考えられます。
※ここで紹介しているカフェや合宿利用は学生の提案であり、事業化の完了を示すものではありません。
【東京国際大学|5日間で、地域づくりの仕事を横断】
2026年8月には、東京国際大学の学生を迎え、5日間のインターンシップを実施しました。初日は「蔵王福祉の森構想委員会」に参加し、地域の関係者が課題や将来像を話し合う場に接しています。
その後は、再生中の建物での家具搬入・設置、不動産実務、町議会議場の見学、取締役会への同席、森の管理や薪割りなどを体験。最終日は、開店準備中の「ざおう食堂」で、蔵王のブランド卵「JAPAN Z」を使うメニュー開発やマーケティングを考え、5日間の学びを振り返りました。
観光の仕事を、接客だけで捉えない。宿を整える人、地域の資源を管理する人、食をつくる人、経営判断を担う人のつながりとして学ぶ実習です。
【常盤木学園高校の生徒|自らの関心から、地域の対話の場へ】
同年8月17日の委員会には、報道をきっかけに相澤への面談を自ら申し込んだ、常盤木学園高校の生徒も参加しました。これは学校全体の団体研修ではなく、一人の生徒の関心と行動から生まれた参加です。
若い世代を「教えてもらう側」に固定せず、地域の未来を考える対話の場へ迎える。私たちも、その疑問や視点から学びたいと考えています。
■ 学びの機会を、継続して支える
相澤国弘の教育への関わりは、講義や現地案内だけではありません。
東北高等学校は2026年4月、相澤から教育活動への寄付を受けたことを公表しました。寄付金は、蔵王でのフィールドワーク、校外研修、部活動の合宿・遠征など、学校外で学ぶ活動に活用する予定と案内されています。
また、宮城大学と株式会社ガイアは、蔵王町を舞台とする地域資源循環型ビジネスモデルの共同研究を開始しています。地域資源のつながりを生かした事業の持続可能性を、実証的に検討する取り組みです。
受け入れを一度の催しで終わらせず、教育、研究、実践を行き来できる関係へ。学生だけでなく、地域や企業も学び続けることを大切にしています。
■ ガイアリゾートの価値――泊まる場所を、地域に出会う拠点へ
ガイアグループが取り組むアルベルゴ・ディフーゾは、地域に点在する宿泊施設やサービスをつなぎ、地域全体を滞在の場として捉える考え方です。宿の外にある飲食店、農業、商店、文化、人々の暮らしも、旅の大切な接点になります。
ガイアリゾート蔵王山水苑は、2025年にアルベルゴ・ディフーゾ・インターナショナルから世界初の「オスピタリタ・ディフーザ」の認証を受けました。取得については宮城県も公表しています。
私たちは、この地域に開かれた宿泊の仕組みに、教育旅行を支える可能性を見いだしています。
宿泊を組み合わせれば、日中に出会った人の話を夜に振り返り、翌日の調査につなぐ計画も考えられます。地域のお店で食事をすることも、食材の生産や流通、働く人への関心を深める入口になります。
宿を「観光の後に眠る場所」だけではなく、現場での経験と、考える時間をつなぐ場所にする。
これが、ガイアリゾートを教育の視点から捉えたときの価値です。
■ 蔵王福祉の森構想――事業を通して「誰のための地域づくりか」を問う
蔵王福祉の森構想は、誰もが安心して暮らし、それぞれにふさわしい役割を持てる地域を目指すものです。観光、食、農業、福祉などを、暮らしを支えるつながりとして考えています。
教育の場として大切にしたいのは、成功事例を覚えることだけではありません。
空き家を宿に変えたとき、所有者、近隣住民、働く人、旅行者にはどのような変化があるのか。高齢者や障がいのある方が関われる仕事を、どうつくるのか。地域に必要なサービスを、続けられる事業にするには何が必要なのか。
こうした問いには、一つの正解だけがあるわけではありません。
ガイアリゾートが滞在の場を支え、アルベルゴ・ディフーゾが地域との接点を広げ、蔵王福祉の森構想が「何のために事業を行うのか」という問いを支える。
観光と社会課題の解決を、別々ではなく、つながるものとして学べること。そこに、私たちの地域づくりを教育に開く意味があります。
■ 見学で終わらせない。学校と地域で、学びを組み立てる
今後の教育旅行では、訪問先を増やすことよりも、学びの前後を丁寧につなぐことを重視したいと考えています。
出発前には、問いをつくる。
空き家、地域の仕事、食と福祉などからテーマを選び、何を確かめたいのかを整理します。
現地では、複数の立場から話を聞く。
建物や商品を見るだけでなく、事業者や地域の方々との対話を通じて、課題と工夫を考えます。
帰校後には、自分たちの地域へ引き寄せる。
気づきを報告書や提案にまとめ、地元でも考えたいことや、さらに調べたいことにつなげます。
その際には、移動、引率、宿泊時の見守り、緊急連絡、費用を学校や関係事業者と調整することが欠かせません。住民や福祉施設の利用者の尊厳・プライバシーを守り、見学や撮影は受け入れ側の同意を前提に考える必要があります。
参加者の学びと、迎える地域の日常。その両方を大切にすることが、続けられる教育旅行の条件だと考えています。
■ 地域全体を、次世代が学び、挑戦できる場所へ
ガイアグループは、地域に分散する資源を学びの場としてつなぐ「Scuola Diffusa(スコーラ・ディフーザ)」という構想も発信しています。これは地域全体を学びの場とする考え方であり、新しい学校の開校をお知らせするものではありません。
私たちが育てたいのは、訪れて終わる関係ではなく、学びをきっかけに地域への関心が続く関係です。
学んだ場所にもう一度訪れる。研究や仕事で関わる。離れた場所から地域を応援する。そうした多様な関わりへとつながる可能性を大切にしていきます。
そして、教育を地域の無償奉仕だけに頼らず、案内や調整、施設の維持を担う人々の仕事として継続できる仕組みにしていくことも重要です。
人が学ぶことと、地域が続いていくことを、ともに支える。
ガイアグループは、学校・大学・旅行会社・自治体・地域の皆様と連携しながら、社会課題の解決をビジネスとして実践する現場を、次世代の学びと挑戦へつないでまいります。
■ 学校・大学・教育旅行関係者の皆様へ
ガイアグループでは、講義、現地視察、フィールドワーク、実習などについて、対象者や目的に応じた内容をご相談いただけます。
学習テーマ、対象学年、人数、希望時期、日帰り・宿泊の別、ご予算などをお知らせください。実施内容や受け入れ条件は、学校・関係者との協議により個別に調整します。
お問い合わせ
https://www.nszao.co.jp/contact/
ガイアリゾート
https://gaia-resort.net/
※掲載情報は2026年10月28日時点です。紹介した実績には、日帰りのフィールドワーク、大学の授業、インターンシップなどが含まれ、すべてが宿泊を伴う教育旅行ではありません。
※現地見学、講義、実習等は事前調整が必要です。通常の宿泊予約に自動的に含まれるサービスではありません。
※本稿は参考コラムの論点と当社の実践を結びつけたものです。福島県のホープツーリズムへの当社の参画や提携を示すものではありません。
■ 参考・関連資料
【トラベルボイス/2026年10月27日】
福島の「ホープツーリズム」とは? 次期学習指導要領を機に考える教育旅行の可能性、旅を「学びの社会基盤」に
https://www.travelvoice.jp/20261027-160746
【福島県ホープツーリズム】
ホープツーリズムとは
https://www.hopetourism.jp/about.html
【東北高等学校/2026年7月10日】
探究学習で蔵王を訪れ、地域づくりについて学びました
https://www.tohoku.ed.jp/2026/07/10/探究学習で蔵王を訪れ、地域づくりについて学び/
【株式会社ガイア】
東北高等学校とガイアグループ、2日間にわたる探究学習プログラムを実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000150804.html
【宮城大学】
CP実践論を学ぶ学生たちが白石市・我妻住宅の利活用を題材にプロジェクト計画の発表会を実施しました
https://www.myu.ac.jp/academics/news/folder002/2024-2/8900/
【株式会社ガイア】
東京国際大学インターンシップと常盤木学園高校生の委員会参加
https://www.nszao.co.jp/news/若い世代とともに、地域の未来を考える――東京/
【ガイアリゾート】
東京国際大学インターンシップ最終日
https://gaia-resort.net/news/2797/
【東北高等学校/2026年4月2日】
相澤国弘からの寄付
https://www.tohoku.ed.jp/2026/04/02/株式会社ガイア代表取締役-相澤国弘様よりご寄付/
【宮城大学】
株式会社ガイアとの共同研究
https://www.myu.ac.jp/research/news/9167/
【宮城県】
ガイアリゾート蔵王山水苑の国際認証
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/nariwai/r7zaopress.html
【株式会社ガイア】
旅が教室になる――農泊・教育旅行
https://www.nszao.co.jp/news/旅が教室になる――農泊・教育旅行から考える、/
【株式会社ガイア】
Albergo Diffuso から Scuola Diffusa へ
https://www.nszao.co.jp/news/albergo-diffuso-から-scuola-diffusa-へ/
【株式会社ガイア】
講演・研修・地域づくり支援のご依頼
https://www.nszao.co.jp/news/講演・研修・地域づくり支援のご依頼/