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詳細誰もが旅を楽しめる地域へ
蔵王福祉の森構想から進める、ガイアグループのアクセシブルツーリズム
世界の旅行業界で、「アクセシブルツーリズム」への関心が高まっています。

2026年8月12日付のトラベルボイスでは、高齢者や身体障がいのある方だけでなく、視覚・聴覚障がい、自閉症、認知症など、さまざまな特性を持つ人が安心して旅行を楽しむための取り組みが世界各地で広がっていることが紹介されました。
記事の中で特に印象的なのは、アクセシビリティとは単に段差をなくしたり、車椅子が通れるようにしたりすることだけではない、という点です。
手話による案内。視覚障がいのある方が触覚を使って楽しめる体験。自閉症や神経発達障がいのある方が、自分のペースで参加できるプログラム。認知症の方が疲れすぎたり混乱したりしないよう配慮された少人数のツアー。そして、旅行前に必要な情報をきちんと確認できる環境。
これからの観光には、こうした一人ひとりの違いを前提とした受け入れ体制が求められています。
「特別な人のための観光」ではない
アクセシブルツーリズムとは、障がいの有無や年齢にかかわらず、誰もが観光施設やサービスを利用し、旅行を楽しめる環境をつくることです。
私たちは、この考え方を決して一部の人のためだけの「特別なサービス」とは考えていません。
人は誰でも年齢を重ねます。けがをすることもあります。小さな子どもを連れて旅をする時期もあります。介護を必要とする家族と旅行をすることもあります。体調や環境によって、普段とは違う支援が必要になることもあります。
つまり、アクセシビリティとは「特定の人のための設備」ではなく、誰もが人生のどこかで必要になる可能性のある社会基盤です。
この考え方は、ガイアグループが長年進めてきた「蔵王福祉の森構想」と非常に近いものです。
蔵王福祉の森構想から生まれる観光
蔵王福祉の森構想が目指しているのは、「誰もが安心して暮らせること」、そして「誰もが地域の中で役割を果たせること」です。
子ども。高齢者。障がいのある方。移住者。二地域居住者。旅行者。外国人。
それぞれを別々の存在として考えるのではなく、多様な人が同じ地域の中で暮らし、訪れ、関わることのできる地域をつくる。
その延長線上に、ガイアグループが考えるアクセシブルツーリズムがあります。
観光だけを切り離してバリアフリー化するのではありません。暮らしやすい地域だから、旅行もしやすい。地域に医療や福祉とのつながりがあるから、安心して滞在できる。地域の人々が多様性を受け入れる文化を持つから、誰もが旅を楽しめる。
私たちは、そんな地域そのものをつくっていきたいと考えています。
アルベルゴ・ディフーゾとアクセシブルツーリズム
ガイアグループでは、蔵王福祉の森構想を基軸に、イタリア発祥のアルベルゴ・ディフーゾ、そしてオスピタリタ・ディフーザの考え方を地域づくりに取り入れています。
一つの大型ホテルですべてを完結させるのではなく、地域全体を一つの宿泊空間として捉える。
宿泊施設。温泉。飲食店。カフェ。自然。農業。地域文化。福祉。医療。そして地域に暮らす人々。
それらをつなぐことで、一つの「まち全体で迎える宿泊体験」が生まれます。
アクセシブルツーリズムも同じです。
一つのホテルだけがバリアフリーであっても、そこから外に出た瞬間に移動できなければ、旅は成立しません。
宿泊、移動、食事、体験、情報提供、そして必要な時の支援までを地域全体でつなぐことが重要です。
だからこそ、分散型の宿泊モデルと福祉の地域づくりを融合してきたガイアグループには、アクセシブルツーリズムを地域全体で形にしていく可能性があると考えています。
GAIA Resortでもバリアフリー対応を進めています
GAIA Resortでは現在、一部施設でバリアフリー対応を進めています。
「Variety Road 別邸幻島」「蔵王コテージ aiaiai」「おり姫館」など、車椅子利用などを想定した施設も整備しています。また、「さかい珈琲 蔵王山水苑前店」もバリアフリー対応を行っています。
ただし私たちは、建物の段差をなくすだけで「アクセシブル」とは考えていません。
その方がどのような支援を必要としているのか。どの場所まで移動できるのか。食事や入浴はどうするのか。介助が必要なのか。静かな環境が必要なのか。同行する家族にはどのような負担があるのか。旅行前にどこまで正確な情報を提供できるのか。
こうした一つひとつを考えて初めて、本当の意味で「旅ができる環境」になるのだと思います。
福祉に特化したGAIA Resortも計画
ガイアグループでは今後、さらに一歩進めて、福祉に特化したGAIA Resortの整備も計画しています。
単なる「バリアフリールーム」ではなく、介護や福祉的な支援を必要とする方も、ご家族と一緒に安心して旅行できる宿泊環境をつくることを目指します。
旅行を諦めていた方。介護が必要になったことで家族旅行が難しくなった方。高齢の両親ともう一度旅行したいと考えている方。障がいのあるお子さまと一緒に、家族で自然や温泉を楽しみたい方。
そうした人たちに、「旅行できますよ」と言える場所をつくりたい。それが私たちの考える次のGAIA Resortです。
旅行中の「困った」を支えるサポートサービス「ソバスケ」
さらに現在、ガイアグループでは新たなサポートサービス**「ソバスケ」**も計画しています。
旅先では、宿泊施設そのものがバリアフリーでも、それだけでは解決できないことがたくさんあります。
移動を手伝ってほしい。荷物を持ってほしい。買い物に付き添ってほしい。地域の施設について確認してほしい。ちょっとした外出をサポートしてほしい。家族だけでは対応が難しい場面を助けてほしい。
「ソバスケ」は、こうした旅先での小さな困りごとに“そばで助ける”仕組みとして構想しています。
もちろん、医療行為や専門資格が必要な介護については、それぞれの専門機関との連携が必要です。
だからこそガイアグループは、宿泊事業者だけで完結するのではなく、医療法人、社会福祉法人、地域の福祉事業者、交通事業者、飲食店などと連携する地域型の支援体制をつくることが重要だと考えています。
「設備」から「地域の仕組み」へ
世界で広がるアクセシブルツーリズムの流れから、私たちが学ぶべきことは明確です。
重要なのは「バリアフリーの部屋を何室つくったか」だけではありません。
どんな人でも旅行前に必要な情報を得られること。困った時に相談できること。本人だけでなく家族も安心できること。地域の施設や交通まで含めて利用できること。そして、本人が「他の人と同じように旅を楽しめる」と感じられること。
それこそが、本当のアクセシビリティなのだと思います。
福祉と観光を分けない地域づくり
ガイアグループが目指しているのは、福祉施設を増やすことだけでも、観光施設を増やすことだけでもありません。
福祉と観光。医療と宿泊。暮らしと旅行。地域住民と旅行者。
これまで別々に考えられてきたものを一つの地域の中でつなぐことです。
観光客のためにつくったバリアフリー環境は、地域に暮らす高齢者にも役立ちます。高齢者のために整えた移動サービスは、障がいのある旅行者にも役立ちます。旅行者のためにつくった情報提供の仕組みは、移住者や地域住民にも役立ちます。
この循環こそが、観光を一過性の消費ではなく、地域の生活基盤をより良くする力へ変えていきます。
これが、蔵王福祉の森構想を基軸に観光を考える理由です。
「誰もが旅を楽しめる」は、「誰もが暮らしやすい」につながる
旅とは、本来、誰にとっても新しい景色や人、文化に出会う機会です。
障がいがあるから。高齢だから。認知症だから。介護が必要だから。
そうした理由で、旅そのものを諦めなければならない社会であってはならないと私たちは考えます。
ガイアグループはこれからも、蔵王福祉の森構想、アルベルゴ・ディフーゾ/オスピタリタ・ディフーザ、GAIA Resort、そして計画中の福祉型宿泊施設や「ソバスケ」をつなぎながら、アクセシブルツーリズムの造成に取り組んでまいります。
目指すのは、「支援が必要な人も旅ができる地域」ではなく、最初から「誰もが旅を楽しめる地域」。
そしてその先にあるのは、誰もが安心して暮らし、誰もが役割を持てる地域。
観光と福祉を別々に考えない。それが、ソーシャルディベロッパーであるガイアグループが考える、これからの地域づくりです。
【参考・関連リンク】
トラベルボイス
「世界的で広がる『アクセシブルツーリズム』、身体障がいから認知症まで、多様な旅行者にどう対応するべきか?」
※2026年8月12日掲載
トラベルボイス
「誰もが自由に旅を楽しめる社会を目指す『アクセシブル・ツーリズム』」
https://www.travelvoice.jp/20170117-78638
トラベルボイス
「観光庁・観光産業課が描く5大政策を聞いてきた、宿泊業を核に『地域の資産』を引き出す」
https://www.travelvoice.jp/20260325-159412
GAIA Resort公式サイト
https://gaia-resort.net/
ガイアグループ公式サイト
https://www.nszao.co.jp/
ガイアグループ お問い合わせ
https://www.nszao.co.jp/contact/