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2026.11.07

売却の窓口は何社にする?――媒介契約3種類を選ぶ前の確認表

不動産を売ると決めても、最初から「どの契約が一番よいか」が決まっているわけではありません。仲介を依頼する不動産会社を一社に絞るのか、複数社へ依頼するのか。自分で買主を見つけた場合の扱いをどうするのか。販売状況をどの頻度で知りたいのか。こうした希望によって、選ぶ媒介契約は変わります。

ガイアエステートは、不動産の売買・賃貸・管理を担う部門です。今回は、売却相談の現地調査や査定とは別の準備として、一般媒介、専任媒介、専属専任媒介の違いを、所有者が判断しやすい形で整理します。

イメージイラスト(実在の物件、契約書、相談場面を撮影したものではありません)

媒介契約は「仲介をどう任せるか」の約束

国土交通省は、媒介契約を、不動産を売買するときに売主や買主が宅地建物取引業者へ仲介を依頼する契約と説明しています。媒介契約には三つの型があり、依頼できる会社の数、指定流通機構(レインズ)への登録、活動報告の頻度、自分で見つけた相手と契約できるかが異なります。

契約依頼先レインズ登録業務報告自分で見つけた相手との取引
一般媒介複数社へ依頼できる法律上の登録義務なし法律上の定期報告義務なしできる
専任媒介一社のみ契約日の翌日から7営業日以内2週間に1回以上できる
専属専任媒介一社のみ契約日の翌日から5営業日以内1週間に1回以上原則として依頼した会社の媒介が必要

表は国土交通省の消費者向け案内と標準媒介契約約款をもとにした概要です。「営業日」の計算では宅地建物取引業者の休業日を除きます。実際の契約条件、費用、契約期間、解除や更新は、署名前に書面で確認してください。

違いは「広く出すか、一社に任せるか」だけではない

一般媒介では複数社へ依頼できますが、問い合わせ窓口、内覧調整、広告内容、価格変更の連絡を所有者自身が整理する場面が増えます。専任・専属専任では窓口を一社にまとめられ、報告の最低頻度も定められています。一方で、依頼先の選定と、報告内容の確認がより重要になります。

契約名だけで判断せず、次の四点を先に書き出すと比較しやすくなります。

  1. 連絡窓口:複数社との連絡を自分で管理できるか、一社へまとめたいか。
  2. 自己発見取引:親族、近隣、取引先など、自分で買主候補を見つける可能性があるか。
  3. 報告の細かさ:問い合わせ、内覧、反応、広告施策を、どの頻度と形式で知りたいか。
  4. 販売方針:価格だけでなく、引渡し時期、残置物、修繕、境界や管理条件など、何を優先するか。
イメージイラスト(実際のレインズ画面、業務報告書、取引実績を表したものではありません)

契約前に、報告の「中身」まで決める

報告回数が決まっていても、件数だけでは次の判断につながりません。たとえば、閲覧や問い合わせがあるのに内覧へ進まないのか、内覧後に価格以外の条件で止まっているのかでは、見直すべき点が違います。

契約前に、次の内容をどの方法で受け取れるか確認しておくと安心です。

  • 広告を掲載した媒体と掲載日
  • 問い合わせ件数、内覧件数、購入申込みの有無
  • 買主側から出た質問や懸念
  • 価格、写真、説明文、引渡し条件の見直し提案
  • 次回までに不動産会社と所有者が行うこと

国土交通省の案内では、媒介契約を締結した宅地建物取引業者は、購入の申込みがあったとき、依頼者へ遅滞なく報告することとされています。定期報告とは別に、重要な動きがあった場合の連絡方法も確認しましょう。

三つの質問で、自分に合う型を絞る

1.「自分で窓口を束ねる余力はあるか」

遠方に住んでいる、共有者との連絡が必要、仕事や介護で時間が限られる場合は、窓口を一社にまとめる利点が大きくなります。複数社へ依頼する場合は、鍵、内覧、広告表現、価格変更の情報が食い違わない管理方法を決めます。

2.「売却条件の優先順位を説明できるか」

希望価格だけでなく、いつまでに、どの状態で、何を引き継いでほしいかを整理します。地域の空き家や別荘では、管理規約、ライフライン、温泉利用、積雪期の管理など、買主へ渡す情報が多い場合があります。

3.「次の所有者につなぐまで、誰が物件を守るか」

販売活動中も、換気、通水、庭木、郵便物、設備、積雪などの管理は続きます。媒介契約と管理契約は別の契約です。売却活動を始めれば日常管理も自動で含まれると思い込まず、誰が何を担うかを確認してください。

イメージイラスト(実在の所有者、買主、引渡し、地域を表したものではありません)

契約の型より、意思と情報が途切れないこと

不動産が長く使われない状態を避けるには、売主の事情、物件の状態、買主が受け取る情報、売却中の管理をつなげる必要があります。媒介契約の選択は、その流れをつくる入口です。

ガイアが考える「誰もが役割を持つ地域」では、役割は賃金のある作業だけではありません。所有者が物件の来歴を伝えること、近隣が地域の暮らしを語ること、専門家が権利や取引条件を確認することも、次の利用者を迎えるための大切な役割です。誰か一人の記憶や善意へ負担を集めず、契約と情報で受け渡せる形にしていくことが、地域の資産を次へつなぎます。

ガイアエステートへご相談ください

住宅、土地、別荘、空き家の売却・購入・買取・賃貸・管理について、方針が固まる前からご相談いただけます。媒介契約の違い、査定の前提、売却中の管理、売却以外の選択肢も、物件と所有者さまの状況に合わせて整理します。

電話:0224-26-8892
公式お問い合わせ:https://www.nszao.co.jp/contact/

参考リンク