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詳細【空き家再生から地域再生へ】「アキサポ」×「ガイアリゾート」の協業が切り拓く新たな地方創生モデル
蔵王「Villa ZAO」で始まった具体的な事業展開。空き家・遊休別荘を地域の未来へつなぎ、観光・福祉・農業が共生する持続可能なまちづくりを目指して
全国各地で深刻化する空き家問題。
人口減少や少子高齢化、相続による所有者の変化などを背景に、使われなくなった住宅や別荘、かつて地域を支えてきた施設が、新たな活用方法を求めています。
しかし、私たちガイアグループは、こうした建物を単なる「使われなくなった不動産」とは考えていません。
そこには、長い年月をかけて育まれてきた地域の歴史があり、人々の思い出があり、未来へつなぐことのできる価値があります。
空き家は、地域の負担にもなり得ます。しかし、新しい役割を与えることで、地域の未来を支える資源にもなり得るのです。
この考え方を具体的な事業へと発展させるため、株式会社ガイアは、空き家活用サービス「アキサポ」を展開する株式会社ジェクトワンと、2025年6月27日に業務提携契約を締結しました。
そして同年11月には、協業の第一弾として、宮城県蔵王町の宿泊施設「Villa ZAO」の事業展開が始まりました。
今回は、この協業の意義と実績を振り返りながら、ガイアグループが推進する「アルベルゴ・ディフーゾ」「蔵王福祉の森構想」、そして地域全体の再生に向けた取り組みをご紹介します。
■ 1.全国900万戸を超える空き家。いま求められるのは「再生」という選択肢
総務省の2023年住宅・土地統計調査によると、全国の空き家数は約900万戸に達しています。
空き家の増加は、単に住宅が余っているという問題ではありません。
管理が行き届かなくなれば、建物の老朽化や倒壊、庭木の繁茂、防犯上の問題など、周辺地域にも影響を及ぼす可能性があります。
空き家活用サービス「アキサポ」では、こうした課題に対し、空き家の買取、改装、管理、取引などを通じた解決策を提供しています。
同サービスの買取事業では、築年数が古い建物や、残置物のある物件、雨漏りや老朽化が進んだ物件などについても、個別の状況に応じて相談を受け付けています。
所有者にとっては、管理や売却が難しい建物を次の活用につなげる選択肢が生まれます。
そして地域にとっては、使われなくなった建物に再び人が訪れ、新たな経済活動が生まれる可能性が広がります。
大切なのは、空き家を減らすことだけを目的にしないことです。
その建物を再生することで、地域にどのような価値を生み出せるのか。
そこまで考えることが、これからの空き家対策には求められています。
■ 2.2025年6月、「アキサポ」とガイアが正式に業務提携
2025年6月27日、株式会社ジェクトワンと株式会社ガイアは、空き家再生と地域共生社会の構築に向けた業務提携契約を締結しました。
協定の名称は、**「空き家を活用したエリア価値向上プロジェクトの検討に関する連携協定」**です。
この協業では、ジェクトワンが培ってきた空き家の取得・再生・利活用に関する専門性と、ガイアグループが宮城県を中心に実践してきた宿泊施設の運営、地域資源の活用、分散型まちづくりのノウハウを組み合わせます。
両社が目指しているのは、建物単体の再生にとどまらない地域づくりです。
空き家や遊休施設を活用して宿泊施設を整備する。
地域の飲食店や商店との連携によって、観光による経済効果を広げる。
さらに、福祉や農業、地域コミュニティの機能とも結び付けていく。
こうした取り組みによって、地域のさまざまな課題を一体的に解決する「分散型まちづくりモデル」の構築を目指しています。
■ 3.協業第一弾「Villa ZAO」――構想が具体的な事業へ
今回の協業を語るうえで、特に重要なのが、蔵王町の宿泊施設「Villa ZAO」です。
2025年11月4日、ジェクトワンはガイアとの業務提携の第一弾として、宮城県蔵王町遠刈田温泉の宿泊施設「Villa ZAO」を取得したことを発表しました。
同施設では、2025年11月1日から、ジェクトワンがオーナーとなり、ガイアが運営を受託する形で旅館業を開始しています。
これは、両社の専門性を生かした具体的な事業モデルです。
ジェクトワンが不動産を保有し、ガイアが宿泊施設の運営を担う。
不動産の取得・保有と宿泊運営の役割を分担することで、それぞれの強みを生かす仕組みです。
ガイアグループにとっても、これまで培ってきた宿泊施設運営の経験を、外部パートナーとの協業によって広げていく重要な取り組みとなりました。
「Villa ZAO」は、空き家・遊休不動産の活用と宿泊運営を組み合わせる協業モデルが、具体的な事業として動き出したことを示す事例です。
今後、この仕組みをどのように発展させ、地域全体の価値向上につなげていくかが重要になります。
■ 4.ガイアリゾートが培ってきた、地域資源を宿泊施設として生かす力
ガイアグループの宿泊事業「ガイアリゾート」では、宮城県蔵王町を中心に、既存の別荘や古民家などを活用した宿泊施設を展開しています。
天然温泉付きの貸別荘。
家族や仲間で利用できる一棟貸しの宿。
歴史ある古民家。
サウナを備えたコテージ。
建物ごとの個性や立地の魅力を生かし、多様な宿泊スタイルを提供しています。
こうした事業では、建物を改修するだけでは十分ではありません。
宿泊者を迎えるための清掃や設備管理、予約管理、接客、安全対策、地域との関係づくりなど、継続的な運営体制が必要です。
また、地域の飲食店や観光施設とのつながりを築くことで、宿泊施設そのものの魅力も高まります。
ガイアリゾートがこれまで蓄積してきた経験は、建物を取得・再生した後、その価値を継続的に育てていくための重要な基盤です。
アキサポとの協業は、こうした宿泊運営の力を、新たな不動産再生事業に結び付けるものでもあります。
■ 5.「アルベルゴ・ディフーゾ」――空き家を地域全体の価値へ
ガイアグループの地域づくりを特徴づけるのが、イタリア発祥の分散型宿泊モデル「アルベルゴ・ディフーゾ」です。
一般的なホテルでは、宿泊、食事、サービスなどの機能が一つの建物に集約されています。
一方、アルベルゴ・ディフーゾでは、地域に点在する宿泊施設や飲食店、商店などを連携させ、地域全体を一つのホテルのように捉えます。
例えば、宿泊者は再生された貸別荘に泊まり、朝食は地域のカフェで楽しむ。
昼間は温泉街を散策し、地元の商店で買い物をする。
夜は地域の飲食店で食事を楽しむ。
宿泊施設を中心に、人の流れが地域へ広がっていくのです。
ガイアグループでは、ガイアリゾートの宿泊施設と、「ざおう食堂」「さかい珈琲 蔵王山水苑前店」などの飲食事業を通じて、地域を楽しむ滞在スタイルを提案しています。
この考え方と空き家再生を組み合わせることで、使われなくなった建物が、新たな観光拠点として地域のネットワークに加わる可能性が生まれます。
重要なのは、建物一棟の収益だけではなく、その施設が周辺地域にどのような効果をもたらすかという視点です。
空き家一棟の再生から、地域全体の再生へ。
それが、ガイアグループの目指すアルベルゴ・ディフーゾの可能性です。
■ 6.「蔵王福祉の森構想」――観光・福祉・農業が共生する地域へ
ガイアグループが推進する「蔵王福祉の森構想」も、今回の協業において重要な役割を担う考え方です。
蔵王福祉の森構想では、蔵王の豊かな自然や地域資源を生かしながら、福祉、就労、農業、観光、地域コミュニティなどを結び付けることを目指しています。
地域の活性化を考えるとき、観光客の増加や宿泊施設の整備だけでなく、そこで暮らす人々の生活や働く機会にも目を向ける必要があります。
例えば、宿泊施設の運営によって生まれる清掃や管理の仕事。
地域の農産物を使った食事や加工品の販売。
観光客と地域住民が交流するイベントや体験活動。
こうした仕事や活動を、地域の福祉や就労支援と結び付けることで、観光による効果をより幅広い人々に届ける可能性が生まれます。
ジェクトワンとの業務提携でも、旧福祉施設などの大型物件を、蔵王福祉の森構想と連動させながら、地域コミュニティ機能を持つ施設として再生する方向性が示されています。
これは、宿泊施設の数を増やすだけではなく、地域に必要な機能そのものを再構築しようとする取り組みです。
訪れる人に魅力的な地域であると同時に、暮らす人にとっても豊かな地域であること。
ガイアグループは、この両立を大切にしています。
■ 7.「売る・貸す・運用する」――不動産オーナーにも新たな選択肢を
空き家や遊休別荘の所有者が抱える事情は、それぞれ異なります。
相続したものの利用予定がない。
遠方に住んでいて管理が難しい。
建物の老朽化が進み、修繕費用の負担が大きい。
売却したいが、適切な買い手が見つからない。
一方で、建物を手放さず、収益物件として活用したいという方もいます。
今回の協業では、物件ごとの条件や所有者の希望を踏まえながら、**「売る・貸す・運用する」**という複数の方向性を検討することが想定されています。
売却を希望する場合には、不動産の取得や再生に関する専門性が必要です。
賃貸や宿泊運用を希望する場合には、事業計画や継続的な運営体制が重要になります。
アキサポとガイアリゾートがそれぞれの専門性を持ち寄ることで、建物の状態や地域の特性に応じた活用方法を検討する可能性が広がります。
もちろん、すべての建物が宿泊施設に適しているわけではありません。
建築基準法や消防法、旅館業法、用途地域、管理規約、改修費用、事業採算性など、さまざまな条件を確認する必要があります。
だからこそ、取得・再生と運営の両面から、長期的な視点で物件の価値を考えることが重要です。
■ 8.蔵王から全国へ。3段階で描く協業の将来像
2025年7月の業務提携発表では、両社の協業について、段階的に事業範囲を広げていく構想が示されました。
第一段階:蔵王をモデル地域とした空き家再生
まずは蔵王をモデル地域として、空き家や遊休不動産の情報を共有し、再生・宿泊運営・不動産活用を組み合わせた事業モデルを構築します。
「Villa ZAO」は、この協業の第一弾として位置付けられています。
第二段階:全国の再生物件への宿泊運営支援
次の段階では、アキサポが全国で取り組む再生物件に対して、ガイアが宿泊運営やブランディングの支援を行う構想です。
物件の企画段階から地域との合意形成、開業準備、運営まで関わることで、地域の特性を生かした宿泊施設づくりを目指します。
第三段階:遊休リゾート施設や別荘地の面的再生
さらに将来的には、老朽化したリゾート施設や遊休別荘地などを、宿泊・観光・生活・福祉の機能を持つエリアとして再生する構想です。
建物一棟の再生から、複数の施設が連携する地域全体の再生へ。
その実現に向け、両社のノウハウを組み合わせた事業モデルの発展を目指します。
※第二段階・第三段階は、業務提携時に示された今後の構想であり、すべての事業が実施済みという意味ではありません。
■ 9.地域経済の循環と、新しい仕事を生み出す可能性
空き家を宿泊施設として再生することで、地域にはさまざまな経済活動が生まれる可能性があります。
改修工事では、建築や設備に関わる仕事が生まれます。
開業後には、清掃、施設管理、接客、設備保守などの仕事が必要になります。
宿泊者が地域の飲食店や商店を利用すれば、観光による消費が地域へ広がります。
さらに、地元農産物の活用や、体験プログラムの提供、地域の福祉事業者との連携などによって、地域内での新たなつながりも期待できます。
ガイアグループが重視しているのは、こうした活動を個別の事業として終わらせず、相互につながる仕組みへと育てていくことです。
宿泊施設が増えることで地域のお店の利用が広がる。
地域のお店が充実することで、宿泊施設の魅力も高まる。
仕事や交流の機会が増えることで、地域の暮らしにも新しい可能性が生まれる。
このような好循環を育てることが、持続可能な地域づくりにつながると考えています。
■ 10.「空き家を未来の資源に」――ガイアグループが目指す地域の姿
空き家問題は、人口減少時代の日本が抱える大きな課題です。
しかし、その解決策は、単に建物を売却したり、取り壊したりすることだけではありません。
建物の価値を見つめ直し、新たな用途を与える。
そこに人が集まり、仕事が生まれ、地域の経済が動き出す。
そして、その活動が観光だけでなく、福祉や農業、地域コミュニティにも広がっていく。
ガイアグループとジェクトワンの協業が目指しているのは、そのような未来です。
2025年の業務提携から、「Villa ZAO」という具体的な事業の第一歩へ。
そして今後は、蔵王で培った経験を生かし、さまざまな地域で応用できる再生モデルの構築へ。
「使われなくなった建物」を、「地域に新しい価値を生み出す場所」へ。
「一棟の再生」を、「地域全体の再生」へ。
ガイアグループは、アキサポを展開する株式会社ジェクトワンをはじめ、地域の皆様や関係事業者との連携を大切にしながら、アルベルゴ・ディフーゾと蔵王福祉の森構想を軸とした、持続可能な地域づくりを進めてまいります。
訪れる人も、暮らす人も、働く人も。
誰もが地域の未来を支える一員となれる社会へ。
これからも、蔵王から新たな地域再生の可能性を発信してまいります。
関連情報・参考資料
株式会社ジェクトワン「アキサポ」空き家買取サービス
株式会社ガイア・プレスリリース(2025年7月3日)
「アキサポ」×「ガイアリゾート」のコラボレーションが実現!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000150804.html
アキサポ・ニュースリリース(2025年11月4日)
ジェクトワン、ガイアとの業務提携 第一弾 蔵王の宿泊施設「Villa ZAO」を取得し、11月1日より旅館業を開始
ガイアグループ公式サイト
ガイアリゾート公式サイト
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