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2025.05.01
【田圃の守り神、現る】オニヤンマが教えてくれる自然との共生 〜ガイアファームの棚田より〜
蔵王の山々に新緑が芽吹き、やわらかな風が棚田を撫でるこの季節。
ガイアファームの棚田では、いよいよ田植えの準備が始まっています。
水を張ったばかりの棚田のあぜ道で、オニヤンマの羽化殻を見つけました。
オニヤンマは日本最大級のトンボで、幼虫(ヤゴ)は水中で育ち、水がきれいで生態系が豊かな環境でしか生きられません。オニヤンマがここで羽化したということは、ガイアファームの棚田が自然の循環と調和を保ち続けている証です。
オニヤンマは、田圃を荒らす害虫を食べてくれる自然界の頼れる番人。
生きものの力を活かした循環型農業を目指す私たちにとって、これほど心強い存在はありません。
ガイアファームの棚田では、単なる米づくりを超えて、多様な命が育まれるフィールドとして活用を進めています。
その背景には、「自然と共生する農業」「福祉とつながる場づくり」という二つの大きな柱があります。
- 福祉との連携:障がい者や高齢者の方々と協働し、耕作放棄地を再生
- 教育と体験:生きもの観察や農業体験を通じて、子どもたちに自然の尊さを伝える
- 地域の雇用創出:地元の資源と人材を活かした持続可能な経済循環の実現
そして、この棚田で育てたお米や野菜は、ガイアフーズが運営する直売所「蔵王夢づくり」やさかい珈琲 蔵王山水苑前店にすべて提供されます。食を通じて自然と人がつながる、その循環の輪の中心にガイアファームがあります。
棚田に宿る命とともに未来へ
今回のオニヤンマとの出会いは、私たちが目指す「自然と人が共に生きる農業」の大切さを改めて教えてくれました。ガイアファームでは、今後も命がめぐる田圃を守り育て、自然の声に耳を傾けながら未来へとつなげていきます。
ガイアファームの棚田には、目には見えないたくさんの命の息吹と、いのちがいのちを支える風景が広がっています。
▼関連リンク:ガイアファームの取り組み紹介はこちら